英語教育にも改革が必要

20年も30年も前ですが、私は少なくとも若者は皆英語で会話ができるようになるだろうと思っていました。当時も様々なところから英語の重要性を呼びかけていましたから。アメリカなど英語圏に留学する人も結構多かったと記憶しています。さて、現状はどうでしょうか。英語はそれほど上達しているのでしょうか。私はそう思いません。大して変わりはないと思っています。一体どうして日本人の英語はよくならないのでしょうか。

まず考えられるのは、英語学習のやり方が30年前と変わりやしません。30年前もそれなりに英語学習に力を入れていましたし、今も変わらず当時のやり方を踏襲しているから結果は大して変わりやしません。学校の英語教師は英語の分析は得意だけど、ろくに話せない方が大半です。また教師は英語が話せても学校の英語指導の方針が30年前のままということもあるかもしれません。

ではどうすれば理想とする英語教育に近づくことができるでしょうか。まず受験制度の抜本改革が必要だと思います。それから小学校から行われている英語教科を徹底的に見直し、カリキュラムを見直す必要があります。今はカリキュラムと言えるほどのものがなく、200単語レベルとかの大雑把な目標になっているのではないかと思われます。また、小学校の英語クラスにフォニックスを指導できる教師が必要です。これらは今すぐにでも手が打てる施策ではないでしょうか。